こうすれば失敗が少ない、動画ナレーション録音で準備しておくこと
企業の紹介動画などでよく使われている、ナレーション。
せっかく良い映像が取れても、このナレーションで失敗すると残念な動画になってしまいます。
そんな動画にしたくないナレーション録音初心者の方のために、最低限知っておきたい知識をお伝えします。
自宅での宅録とレコーディングスタジオでの録音を考えている人に役立つと思います。
ぜひ、参考にしてください。
【目次】
1:ナレーション録音の流れ
ナレーションは、映像とは別で、声単体を録音し、編集で映像と合体させます。
実際の映像ではナレーションの入れ方に間隔がある場合も、ナレーション録音の時点では、間を開けずに録音して、編集時に、声の間隔調整を行ないます。
レコーディング当日に備え、仮ナレーション録音を行なうことが一般的です。
仮ナレーションは雰囲気や内容確認のために行なうものなので、本番のナレーターと同じ人物でなくても構いません。素人録りでOKです。
仮ナレーションでは、主に以下の点について確認します。
- ナレーション全体の雰囲気・スピード感
- イントネーション(特に専門用語は注意が必要です)
- 読み間違いしやすい漢字の確認(例えば、「所」は「しょ」なのか「じょ」なのか 等)
本番で不明瞭な箇所がないように、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。
2:ナレーション録音に必要な機材
ナレーション録音に使う機材にはたくさんの種類があります。
色んなツールを組み合わせて使うことで、よりクリアーな音質での録音が可能になります。
今回は、「宅録でも最低限これだけは用意しておきたい」というものだけをピックアップしてご紹介します。
- レコーダー録音機材です。
マイク内蔵のものと、外部マイクを接続して使うものがあります。
当社では、マイク内蔵型の【TASCAM DR-40 LINER PCMレコーダー】を使用しています。
2~3万円ほどで購入でき、音質もとても良いので、おすすめです。
- マイク
マイクケーブルでレコーダーと接続して使用します。
マイクケーブルが付属されているものとそうでないものがありますので、購入時に確認が必要です。
低価格ですが感度の低い「ダイナミックマイク」(左)と、
高感度ですが価格も高めな「コンデンサーマイク」(右)があります。
- ポップガード
録音時に、マイクの前に設置することで、マイクに吐息が掛からないようにするガードです。
これを付けずに、マイクに向かって直接声を向けると、息を拾ってしまい、「ぼっ」とか「ふっ」といった雑音が入ってしまいます。
メーカーによってマイクとの相性があるので、確認したうえでご用意ください。
3:スタジオ録音について
宅録でも機材を揃えれば良いナレーション録音が可能です。
とはいえ、やはりスタジオ録音には勝りません。予算があれば音響効果の整ったスタジオで録音したいものです。
スタジオでは、ナレーション録音だけでなく、編集やデータ変換など、あとに続く工程もまとめてできてしまいます。
スタジオによっては、ナレーターの手配までもセットになっているところもありますので、自分でいろいろと手配するのが大変な場合、そういったスタジオを使うのもおすすめです。
当社もよく使っているおすすめの大阪にあるスタジオはこちら。
・株式会社サウンドフォーラム
http://www.soundforum.co.jp/
・声のプロダクション 株式会社キャラ
http://chara.co.jp/
こちらはナレーターの手配もしてもらえます。
4:プロナレーターの手配
ターゲット層や、演出したいイメージによって、お願いするナレーターを選びます。
例えば、ベビー用品は30代の女性、髭剃りは30~40代の男性といったように、その商材のユーザーやターゲットと同じ属性のナレーターを使うのが一般的です。
その他、企業イメージPVやイベント用の動画など、男女や年齢の区別がない映像の場合は、演出したいイメージに合わせて選びます。
例えば、明るい雰囲気や軽やかなイメージを出したいときには若い女性を、
車のCMや企業の周年映像など、重厚感を出したいときは中高年の男性を使う、といった感じです。
ナレーターを手配する場合、1日でレコーディングを終えられる段取りを組みましょう。
ナレーション録音の経験が多いプロのナレーターであっても、その日の体調によって、微妙に声質が変わってしまいます。
そのため、当日中にすべて終えるのが理想です。
ナレーションだけで、こんなに手間と費用をかけて作業をしています。
良い映像・動画に仕上げるために、ナレーションにもこだわってみてください。