ピンマイクを隠したい時には?簡単に出来る隠しピンマイクの方法
インタビューでは堂々と胸元にピンマイクがあっても大丈夫ですが、ドラマやストーリー調、その他ピンマイクが見えてはダメ!でも音声はしっかり録っておきたい。そんなときに簡単にできる見えない隠しピンマイクの方法をお教えします!必要なものは養生テープのみ。表には見えない服の裏側に貼り付ける手法です。
1.はじめに
2.貼り付ける粘着部分の作り方
3.マイクへの付け方
4.キャストへの着け方
5.まとめ
1.はじめに
まずは、通常のピンマイクの状態→
服につけやすい様、だいたいのものはピンがついています。それをまずバラしておきましょう。
2.貼り付ける粘着部分の作り方
①養生テープを用意し7~8センチにカットする。
下記写真の状態を作ります。現在の粘着面は下側、言えば木面のテーブルにピッタリくっついている状態です。
②右下の角を左2センチほど残す形で上辺の上に持っていく。
出来上がる長方形の部分2面は出来るだけ同じ幅(赤い長方形の部分)になるように合わせましょう。
わかりやすいように向きを右に回して変更しました↓
さて、ここからは粘着面をオレンジ色、非粘着面を青で分けていきます。
③青部分を手前(内側)へ折る。
内側へ折ることによってオレンジ部分に貼り付けられるので、くっつきます。今、表面は全て粘着面です。
④先ほどの青の部分の反対の方を後ろへ内側に折る。
もう片方の余った右側の長方形部分を三角形の右辺に沿って奥へ織り込むと、ほぼが粘着部分となり非粘着部分は写真の通り右下の三角形のみになります。ちなみに裏面はこの時点で全て粘着部分のみとなっています。
⑤右下の非粘着部分の三角形を手前に織る。
大きな三角形の部分はすでに粘着面しかないので、上記右の写真(黒の点線)のような形で貼りつけられます。
⑥左下の残った三角形を後ろへ織り込む
後ろの粘着部分に残りを貼り付けると、両面粘着の三角形が出来上がりました!
この折り方でもう1つ同じものを用意しましょう。
3.マイクへの付け方
ピンマイクに養生テープを貼り付ける。
バラしたピンマイクを三角形の辺の一番長いところを上にして、ピンマイクが中央になるように挟んで貼ります。ポイントとしてはマイクの部分まで全て貼ってしまうことです。先端を出して養生をつけると、服の裏などにつけた後、実際に身体を動かしているといろいろな音が入ってしまいます。服の磨れる音なども避けたいので、横部分は残すことなく、上のマイクの穴だけ見えている状態にしましょう。
上から見るとこんな感じです↓
そしてピンマイクが養生テープから外れてしまうことのないようにしっかり粘着部分を全てつけてください。
4.キャストへの着け方
服の裏側に着ける。
では、実際に隠れるようにつけてみましょう。今回はV字のセーターで行います↓
ピンマイクを服の下から中に通し、V字の襟のギリギリの部分に付ます。
しっかりとつけてください。しかし、適当にしてしまうと服にシワがよってしまいます!
失敗例がこちら↓
これでは、映像を見ている側といてはずっと違和感を感じ気になってしまいますよね。絶対にシワがないようにつけましょう↓
これで完成です!!
5.まとめ
いかがでしたか?堂々とピンマイクを見せることが出来ないことも映像としては多いです。しかし、キャストの服によっては着けづらい服もありますので、地肌にそのまま貼るパターンもあります。もしくは男性のスーツだったりすると、ネクタイの裏につけることもあります。マイクの線もネクタイに沿って下まで伸ばせるので使えますよ。
ドラマなどでキャストが複数いるときは、あらかじめこのセット(養生2つで1人分)を何個も作って準備してます。
ちょっと練習するだけでめちゃくちゃ早く作れるようになりますよ!!