撮影前にやっておこう!ロケハンの重要ポイント7つ~屋内編~
まず、ロケハンとは?
ロケーション=撮影する場所、ハンティング=捜すこと、つまり、撮影する場所(ロケ地)の下見という意味です。
これも撮影の段取り等を決める重要な仕事の一つです。
脚本や絵コンテに合うロケ地を見つけてくる「ロケハンスタッフ」という専属の方もいたりします。
ロケハンの目的は?
知らない場所でいきなりクオリティ高い映像を撮ることは、プロでも難しいもの。
そこで、前もって撮影しようと思っている場所に足を運び、実際に歩いてみて撮影のシュミレーションをし、具体的に撮りたいイメージを膨らませることが、ロケハンの目的です。
ロケハンの時点で写真や動画に収めて、来ていない他のスタッフと共有することは必須です!
撮影道具と絵コンテは必ず持って行きましょう。
また出来れば何人かで行く方が、確認事項の漏れがなかったり、相談もしあえるのでオススメです。
【屋内】と【屋外】それぞれ、グッチャンの回で2回に分けてお教えします!
屋内のロケハン重要ポイント
【目次】
1.室内をいろいろな方向から撮影する
2.窓の位置や自然光の入り具合をチェック
3.遮光できるかどうか
4.外から聞こえる音の環境
5.家具・小物の有無や位置
6.搬入口の場所、広さ
7.忘れがちな電源や控室などのチェック
1.室内をいろいろな方向から撮影する
そのフロアがどんな間取りで、何が置かれているのかが非常にわかり やすくなります。
絵コンテなどを見ながら、それぞれのシーンのカメラ位置にある程度 検討をつけておくと、撮影当日に余裕を持って撮影することも 出来ます。
どのポジションから、どういう小道具や大道具を入れればどんな風に 撮れるのかをシュミレートしながら進めると良いでしょう。
2.窓の位置や自然光の入り具合をチェック
一部屋にいくつ、どの方向に窓があって、どのくらい採光ができるかを確認しましょう。
その際、ロケハンに行った時間帯も考慮します。
窓の外に見えるのは庭なのかビルなのか、お隣の家なのか。
窓から見える景色も知っておきましょう。
これらの状況により光の入り具合や色味が変わってくる場合があります。
ロケハンはできる限り、撮影当日の撮影時間帯にあわせるのがベストです!
3.遮光できるかどうか
2.の確認の続きとしてこちらも重要です。自然光が不要な撮影も多くあります。
例えば、日中撮影だが、夜の室内の撮影がしたい場合など。
遮光カーテンで遮光するのか、窓の内側から何かで覆ったりするのか・・・。
スタジオによっては、遮光カーテンを貸し出してくれるところもあるので、それも事前に確認しましょう。
4.外から聞こえる音の環境
スタジオと言っても録音スタジオでない限り、防音されていないことがほとんどです。
セリフがあったりする場合は、近隣の音環境を聞いて邪魔になることはないか確認が必要です。(車の通り具合や工事現場など)
5.家具・小物の有無や位置
次に、家具や小物です。
何があって何が無いのかを確認しましょう。
スタジオに小道具が揃っていれば、購入や準備する手間が省け、楽です。
しかし、スタジオによっては置いている小道具や家具が変更になる場合があります。
また、移動不可のものやフェイクのもの(例えば本だと思って いたら 開かないなど)がある可能性もありますので、注意が必要です。
ロケハン時にスタジオに確認しましょう。
6.搬入口の場所、広さ
撮影内容によっては大きな機材であったり、機材の量が多いときもあります。
搬入口の場所を予め知っておくと撮影をスムーズに始めることができます。
せっかく持ってきたのに入らなくて使えないとなると大変です。
搬入口をメジャーで測って把握しておいたほうがいいですね。
機材を運ぶ導線や人数なども考えておくと大きな機材でも解決策があったりしますので、事前に確認しましょう。
7.忘れがちな電源や控室などのチェック
控え室でヘアメイクの際に電源が必要になることもしばしば。
電源の位置などをしっかり確認しておくと、当日質問されたときに即答できますね。
カメラバッテリーなどの充電も当日必要になってくるので、コンセントの位置は確認しておきましょう。
余談ですが、撮影によっては延長コードが必要なときもあります。
用意されているか 確認をしておいたほうが良いですね。
おまけ
屋内や屋外問わず見ておきたいのは、駐車場の場所やコンビニ・スーパーなどです。
駐車場は、現場に到着してから探していては、時間のロスです。
コンビニやスーパーも、急に必要なものが出てきた時にあると便利です。
ネットで事前に探しておくか、ロケハン時にスタジオのスタッフに聞いておくと便利です。
次回のグッチャンブログでは「屋外でのロケハン重要ポイント」をお送りします!