シナリオが劇的に良くなる!キャラクターがストーリーよりも大事な話
企画担当のせいやです!
映画、漫画、小説、TVドラマ、ゲーム(ここでは総称して『ドラマ』と呼びます)
を作る際には、まず始めにシナリオがなければなりません!
シナリオとはその作品の設計図ですが、「その作品のストーリーを表すもの」と表現することもできます。
しかし、この『ストーリー』を考えるのが難しい。
私も机に座って、何時間も経過…全然何も浮かばない…
気づけば「寝てた。」
なんてことが以前は何度もありました!(今でもあるけど)
私と同じようにストーリーが中々浮かばない…ドラマができない!
というあなた!
ドラマ作りの秘訣を教えます!
【目次】
3、『キャクラター』×『キャラクター』でストーリーが生まれる?
ストーリーは考えない!キャラクターを創ろう!
「漫画はストーリーじゃない。キャラクターだ」
‐小池一夫(「子連れ狼」「クライングフリーマン」原作者)
私は大阪芸術大学にて、小池一夫のゼミに通っておりました。
上記のセリフは初めての授業で小池一夫が言ったセリフです。
小池一夫は数々の作品を今も世に送り出している超有名な漫画原作者ですが、漫画作品だけでなく、教育者として数々の著名なストーリーテラーも世に送り出してきました。
高橋留美子(「めぞん一刻」「鬼夜叉」)
板垣恵介(「刃牙道」「餓狼伝」)
狩撫麻礼(「オールド・ボーイ」「ハード・コア」)
堀井雄二(「ドラゴンクエストシリーズ」)
…
彼が初めての授業で言ったのが冒頭のセリフです。
これは板垣恵介(「刃牙道」「餓狼伝」)も小池一夫が主宰する『劇画村塾』という漫画塾に入った時に聴いたセリフだそうです。
その時、板垣恵介はこう思ったそうです。
「その当時の入塾金は10万円でした。
その当時の10万円は大金でしたし、ましてや僕は貧乏でした。
親戚に頭を下げて10万円をかき集め、『劇画村塾』に入りました。
一回目の授業で、塾頭(小池一夫)が言いました。
『漫画はストーリーじゃない。キャラクターだ』
この時、僕は『10万円なんかいらない!これで元がとれた!』と思いました」
今やヒット作を連発している板垣恵介も当時は、
「ストーリーが全く浮かばない…」
「描いても描いてもボツになる…」
と悩みに悩んでいたそうです。
それが小池一夫の言葉に衝撃を受け、『キャラクター』の重要性を小池一夫の元で学ぶことにより、今や超売れっ子作家になっているんですね。
でも、どうして『キャラクター』が重要なんでしょうか?
なぜストーリーじゃなく『キャラクター』なのか?
この問いにも小池一夫は明確かつシンプルに答えています。
例えば、あなたが好きな漫画、小説、映画、TVドラマ、ゲーム…を思い浮かべてください。
【漫画】
・ワンピース
・キングダム
・スラムダンク
・宇宙兄弟
…
【映画】
・スターウォーズ
・ミッションインポッシブル
・万引き家族
・デッドプール
…
さあ、あなたの脳裏に何が浮かんできましたか?何を思い出しましたか?
ストーリーが浮かんできますか?
いや、そうじゃないですよね!?
「あなたは自分の好きな主人公の顔を思い出すはず。それが答えなんです」
‐小池一夫
例えば『宇宙兄弟』であれば、真っ先に主人公の『南波六太』が頭に浮かぶはずです。
デッドプール』なら主人公『デッドプール』のマスク顔が浮かびますよね。
「一緒に宇宙飛行士になることを夢みていた兄弟がいたけど、先に弟の方が宇宙飛行士になっちゃって、兄はコンプレックスの塊だったけど、一念発起して、宇宙飛行士の試験を受けて、いろいろあって、宇宙飛行士になってNASA行ったけど、今度は弟が…」
なんてストーリーはパッと浮かばないですよね。
そう、魅力的なキャラクターがいれば、あなたはそのキャラクターに会いたくなる。
そのキャラクターと共に冒険や恋愛や事件解決をしたくなります。
だから、あなたがドラマを作りたければ、まずストーリーよりキャラクターを創りましょう!
『キャクラター』×『キャラクター』でストーリーが生まれる?
キャラクターには『役割』があります。
そして、その『役割』は主に3種類あります。
- 主人公…物語の中心となるキャラクター。
- 敵対者…主人公の価値観と真逆の主張をする、または主人公の目的を邪魔するキャラクター。
- トリッカー…主人公と敵対者を引き合わせるキャラクター。主人公や敵対者を助けたり、邪魔したりする。
例えば、主人公と敵対者だけでも見てみましょう。
敵対者とは必ずしも『敵』ではありません。
恋愛もののドラマであれば、恋人が敵対者になることもあります。
例を出してみましょう!
主人公…サッカー大好き。将来はプロを目指す高校生。
敵対者…主人公が惚れた女の子(ヒロイン)。ただし、サッカーが大嫌い。
主人公は高校生活、最後の試合を敵対者であるヒロインにどうしても観てもらいたい。
しかし、ヒロインはなぜかサッカーが大嫌い。
主人公がいくら誘ってもヒロインは試合には来てくれません。
主人公はヒロインがなぜそんなにサッカーが嫌いなのか、聞き出そうとしますが、
ヒロインは頑なに口を閉ざしたまま!
そんなある日、主人公はヒロインの亡き父が実は有名なサッカー選手だということを知り…。
どうでしょうか?
ベッタベタのストーリーやないかい!
いやいや、そんなことは今、問題ではないのです!
要するに『主人公』と『敵対者』がぶつかることで、ストーリーが生まれるということが、おわかり頂けたのではないでしょうか?
では、どうすれば魅力的な『主人公』、『敵対者』を産み出せるのか?
『トリッカー』とは具体的にどんな役割なのか?
これから皆さんと一緒に勉強していきたいと思いま~す!
という、訳で今回は…
①ストーリーは考えない!キャラクターを創ろう!
➯ストーリーはいくら考えても無駄!出てこない!
②なぜストーリーじゃなく『キャラクター』なのか?
➯キャラクターしか、人々の記憶には残らない!
③『キャクラター』×『キャラクター』でストーリーが生まれる?
➯キャラクター同士をぶつからせることでストーリーが生まれる!
という方法をお伝えしました!