超簡単!誰でもCMディレクターに!動画企画を5分で立てる4つのポイント

動画の内容ってどう考えたらいいの?
動画の企画を立てる際、誰もがぶつかる壁だと思います。私も最初はそうでした。何を考えれば良いのか、どこから手をつければいいか分からない・・・。
手探りで企画を立てるうちに、「ある法則」に則れば、動画の内容を簡単に作れることに気付きました。
本日は、その法則、「動画企画を5分で立てる4つのポイント」をお伝えしたいと思います!
【目次】
1.PRする商品またはサービスの強みを知る!
2.誰に伝えたいのか、ターゲットを選定!
3.どのように伝えるのか、ターゲットに合った媒体を決める!
4.商品またはサービスをターゲットが手に入れることで得られるメリットを想像する!
5.まとめ
1.PRする商品またはサービスの強みを知る!
動画を作る際、必ず、視聴者(消費者)に見せたい商品またはサービスがありますよね。会社をPRする際も同じです。この場合の商品は「会社」になる訳です。
その、PRしたい商品やサービスの強みは何か、考えてみるところから始めます。短い尺で見せたい場合は1つに絞る、長尺の映像でも多くて3つまでです。
例えば、電動自転車をPRするというシチュエーションがあったとします。その電動自転車が、他社製品に絶対負けない強みを考えます。「デザイン」とかだと弱いです。だって、デザインの良し悪しって人によって違うので。
この電動自転車の強みが「自動充電」だとしましょう。わざわざ電池を自転車本体から外して充電しなくてもいい。消費者にとって、願ってもいない利便性ですよね。つまり、それは立派な「他社製品に負けない強み」です。
「自動充電」を強みにしようと決めたら、それを動画のコンセプトにします。コンセプトとは、「全体を貫く基本的な観点・考え方」のことを言います。つまり、その「観点・考え方」が伝わる映像にすれば、PRしたい商品の強みが明確に視聴者に伝わる訳です。
でも、コンセプトといってもピンと来ませんよね。だから、キャッチコピーを考えるんです。「自動充電」というコンセプトが伝わるキャッチコピーって何か?粗削りで良いので、数を出します。
例えば、
「勝手に充電」(そのままです。笑)
「自転車革命」
「神自転車」
「あなたのもとに、どこまでも」(充電なしでどこまでも行けるから)
など。あまり良いのが出ませんね(笑)
でも、数を出して下さい。良し悪し気にせず、20個のキャッチコピーを目標にして下さい。その理由は、後ほど説明します。
2.誰に伝えたいのか、ターゲットを選定!
1の作業で、何となく、映像のイメージが沸いてきたのではないでしょうか?
さて、それを振り出しに戻す作業を行います(笑)
今回の商品(サービス)を誰にアピールし、購入などの行動を起こしてもらいたいのか、ターゲットを決めます。
引き続き、電動自転車で例を挙げましょう。
電動自転車のターゲットは、あらゆる世代が考えられると思います。主婦世代、お年寄り世代、学生・・・。ここで注意しなければいけないのは、1つの映像につき、ターゲットは1つに絞って下さい。
なぜか。理由は大きく2つあります。
1つ目は、動画の内容がブレてしまい、結局何が言いたいのか、視聴者に伝わらないからです。2つ目は、視聴者の興味や集中力は、かなりシビアです。自分に無関係だ、と思った瞬間、TVだとチャンネルを変えられ、YouTubeだとスキップされてしまいます。
なので、ターゲットは絞りましょう。
今回は、ターゲットを「主婦」にします。
ここで少し余談(?)ですが、ペルソナってご存知ですか?
ペルソナとは?
氏名、年齢、性別、居住地、職業、勤務先、年収、家族構成といった定量的なデータだけではなく、その人の生い立ちから現在までの様子、身体的特徴、性格的特徴、人生のゴール、ライフスタイル、価値観、趣味嗜好、消費行動や情報収集行動などの定性的データを含めて、あたかも実在するかのような人物像。
(引用:「ペルソナ」とは?今さら聞けないマーケティング用語をおさらい!)
つまり、ターゲットのモデル(=ペルソナ)を作り上げるということです。実在する人(友達や家族など)でもいいので、「この人!」としっかり思い描けるような詳細な人物像を思い描いて下さい。
そして、その人が好むであろう映像を考えます。
今回のペルソナは、下記のように選定します。
氏名:伊藤 真奈(いとう まな)
年齢:31歳
家族構成:夫(会社員34歳)、長女3歳
職業:カフェ店員(パート)
居住地:大阪府豊中市
居住形態:戸建て
年収:700万(夫婦合計)
交通手段:自転車と公共交通機関(免許はあるが、維持費がかかるので、車を2台持つことはできない)
課題:坂の上に建つ戸建てに住んでいる。夫は車があるので休日の外出には不便しないが、平日の買い出しなどが大変。だが、車を2台持つ程の経済的余裕はない。
ペルソナを選定したら、2つの作業に移ります。
1つ目は、ペルソナを映像の主人公にします。
2つ目は、1で作ったキャッチコピーに戻ります。
「勝手に充電」「自転車革命」「神自転車」「あなたのもとに、どこまでも」・・・
どれが、ペルソナに合うか考えます。
「勝手に充電」は捻りがないし、「神○○」が受ける世代でもない。「あなたのもとに、どこまでも」も何か違う。という風に、取捨選択をしていきます。この為に、キャッチコピーは数を出しておいた方が良いのです。
この中だったら、「自転車革命」がしっくり来るでしょうか。「お掃除革命」など、「○○革命」って主婦は好きそうだし。
そして、キャッチコピーをひとまず決めます。
企画内容を考えるうちに、もっと良いキャッチコピーを思いつけば、是非そちらに変えて下さい。
ただ、今は動画の方向性が必要なので、一旦、「自転車革命」というコピーを決め、動画の内容に入っていきます。
3.どのように伝えるのか、ターゲットに合った媒体を決める!
ペルソナが決まれば、次は、そのペルソナに合った映像を流す場所(=媒体)を決めます。
テレビCMの特徴は、幅広い世代に届くことです。今回の様に、ターゲットが特化している場合は、高いお金を出してテレビCMで流すより、効果測定をしながら広告費をこまめに投入でき、かつ、ターゲットを絞ってリーチすることができるウェブ配信にした方が良いです。
可能であれば、ターゲット世代のインターネット利用状況を調べましょう。
例)30代主婦のインターネット利用状況
スマートフォン6割、PC2割、タブレット2割
SNSは、instagram、YouTubeに次いで、FB、LINEが多い。
今回は、主婦の利用率が最も高いinstagramとYouTubeで、動画を配信することにします。
そして、それぞれのSNS媒体の特徴を考えます。
instagram→基本音なし。どんどんスクロールしていくので、目に留まる工夫が必要。
YouTube→音あり。スキップされないように、冒頭で興味を引く工夫が必要。
媒体の特徴を知ることで、動画の内容も自然と考えやすくなります。
4.商品またはサービスをターゲットが手に入れることで得られるメリットを想像する!
最後に、PR商品(サービス)を手に入れることで、ターゲットが得られるメリットを想像します。
今回のケースだったら、主人公の伊藤さん(ペルソナ)が電動自転車を手に入れることで、生活がどのように変わるのか、想像してみます。
今までは、自転車のカゴにスーパーで買った大量の荷物を詰め、坂道を自転車押し押し汗だくで上がっていたことでしょう。それが、電動自転車、しかも、子育てや家事で多忙な主婦にありがたい自動充電の機能がついた電動自転車を手に入れることで、どの様に変わるのか。
想像は容易いですよね。
そのメリットを必ず映像の中に入れて下さい。具体的には、映像の最後でPR商品(サービス)を手に入れた「後」の状態を、映像の冒頭で手に入れる「前」の状態を描きます。
Before→Afterのストーリーが進むことで、メリットが分かりやすく伝わります。世にある動画広告を見てもらったら、その様な構成の映像が多いことに気付くでしょう。
そして、最後に、キャッチコピーで締めくくります。
さらに、3で決めた媒体ごとに映像を考えます。
instagramでは音なしでも目に留まる工夫が必要なので、冒頭に「自転車革命」と目を引くコピーを持ってくるなどのアイデアが出てきます。
YouTubeでは、動画を最後まで見てもらうための感情移入を喚起させる為、自転車に買い物袋をいっぱい積んで坂道を上がる主人公を冒頭で見せます。それを見て、ターゲットである主婦世代が「主婦業って大変だよね」「分かる分かる」と共感することができれば、成功です。
こうして、大まかではありますが、動画の構成案ができます。
構成案ができたら、後は同僚と話してでも、プロに意見を仰いででも、詳細を詰めていけば企画の完成です。
【主人公】
伊藤 真菜
【構成】
坂の上に住む伊藤さん。日々の買い出しに難儀している。
夫にも八つ当たりしてしまい、夫婦喧嘩に発展したりと生活にも支障が・・・。
↓
ある日、電動自転車が家に届く。差出人は不明。
↓
電動自転車を手に入れたことで生活は一変!自動充電だから、多忙な主婦にもピッタリ!
↓
電動自転車をプレゼントしてくれたのは、夫だったと知る伊藤さん。
電動自転車があることで、家庭も円満に。
【キャッチコピー】
自転車革命
5.まとめ
いかがでしたでしょうか?
アイデアを付け足して多少膨らませはしましたが、動画の企画が1本出来上がりました。
このストーリーでいくと、キャッチコピーは「家族革命」でも通じるかもしれませんね。
このように、企画は一度立てたら終了、ではなく、周囲の人に聞いたり、自分で答え合わせをしたりして、何度も推敲していくものです。ただ、推敲するにも判断材料になるものがあった方がいいので、まずは粗削りでも企画内容を考えましょう。
あとは、既存作品を上記ポイントに当てはめて分析し、面白い企画がどの様な工夫をしているのかの引き出しを増やしていけば、センスは自然と磨かれていきます。
楽しみながら、「これだ!」と思う動画企画を考えてみて下さいね!
