あなたの動画企画を3倍面白くする!魅力的な「キャラクター」の作り方
「漫画を描くということはキャラクターを立たせるということ」(小池一夫:「子連れ狼」原作者)
最初に、皆さんに重要な事実をお伝えしましょう…。
ストーリー作りに重要なのは、ストーリーそのものではなく、キャラクターなんです!
「うっそーん、そんなわけないでしょ!?
だって、あの小説もあの漫画もあの映画も、ぜーんぶ、ストーリーが素晴らしいんじゃないか!」
そう思いますよね。
今回は、動画のストーリー作りにおけるキャラクターの大切さと、魅力的なキャラクターの作り方について解説します!
【目次】
1:主人公(キャラクター)が動いてストーリーを作る
例えば、あなたが次の作品名を聞いた時に頭に浮かぶものは、なんですか?
- 漫画「ドラゴンボール」「スラムダンク」「ワンピース」
- 小説「容疑者Xの献身」「村上海賊の娘」「永遠の0」
- 映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」「スターウォーズ」「ラ・ラ・ランド」
さぁ、どうでしょう。
パッと最初に浮かんだのは……あの主人公の顔、じゃないですか?
ストーリーが先に思い浮かんだという人はいますか?
これが答えなんです。
「主人公が動いてストーリーを作る」
これを一つの鉄則として覚えておきましょう。
だから、ストーリー調であれドキュメンタリー調であれ、ミュージカル調であれ、まずはあなたが主人公を作ることが大事です。
それも、魅力的な主人公なら最高です!
2:魅力的な主人公とは「感情移入」できるキャラ
「魅力的な主人公」といわれても…魅力的って、どういうこと?
いざキャラクターを作ろうとすると、困ってしまいますよね。
あなたが映画やドラマを観る時のことを思い出してください。
面白い作品に共通しているのは、「主人公に感情移入してしまっている」ことでしょう?
「観客は感情移入することにしか興味がない」
(庵野秀明・「シン・ゴジラ」「エヴァンゲリオン」監督)
さあ、では感情移入させるキャラクター、主人公を作り出しましょう!
と、いきなり言われても「無理!」となりますよね~
ここで、魅力的な主人公を考えるためのポイントを、2つお教えします。
(1)映像を一番見せたい「ターゲット」を主人公に
ここで基本に立ち返って、あなたが映像を作る「目的」を思い出してみましょう。
例えば、ある飲食店で動画制作を思い立たれた理由が
「人材募集の際に、職場環境の良さを映像で分かりやすく伝えることにより、多数の方に面接に来てほしいため」
だったとします。
この場合、動画のターゲットは「就活生」「フリーター」「転職希望者」になります。
でもこれではまだザックリしすぎているので、もっと細かく分けてください。
あなたが「もし、この映像を1人だけにしか見せられないとしたら、誰に見せるか?」
と考えてみます。
この例なら、「面接に本当に来てもらいたい人」は誰か、です。
そして、頭に思い浮かんだその人を、なるべく主人公にしましょう!
ほら、簡単でしょう?
今回の飲食店の例であれば、
「飲食店で働いたことはあるけど、今はフリーター。そろそろ就職しないといけないと思っている若者」
飲食店経験者のフリーター、20代前半、といったところですね。
(2)「足りないもの」が主人公を魅力的にする
キャラクターを魅力的にする、もう一つの方法をお教えします。
先ほど、「感情移入」というキーワードをあげました。
さて、あなたが主人公に感情移入する時って、どんな時ですか?
「ああ、この人、自分と一緒だなあ…」
そう思った時じゃないでしょうか。
そこで、主人公に「足りないもの」つまり、
- 弱いところ
- 困っているところ
- ダメなところ
があると、主人公に対してグッと親近感がわきます。
成績優秀、スポーツ万能、男前でモテモテ、家は大金持ち…
足りないものが一つもない、そんなスーパーヒーローに感情移入できますか?
「足りないもの」が、主人公を魅力的にするんです。
その足りないものが、動画を見ている人と一緒だと、さらに親近感は増します。
例えば、映画だと…
- 弱いところ
・凄腕の刑事だが、妻に頭が上がらない - 困っているところ
・一流のスパイだが、娘が誘拐された - ダメなところ
・天才弁護士だが、借金が地獄のようにあるといったところです。
…ほら、なんだが魅力的なキャラクターでしょう?
「足りないもの」と主人公の職業や特技にギャップがあればあるほど、
主人公は魅力的になります。
まとめ
「魅力的なキャラクター=見る人が『感情移入』できるキャラクター」
これからキャラクターを作ろうとする人は、この鉄則を、まずよく知っておきましょう!
そして上にご説明した2点を頭に置いて、見る人がつい感情移入してしまう、魅力的なキャラクターを考え出してみてください。
以上、「あなたの動画企画を3倍面白くする!魅力的な「キャラクター」の作り方」についてでした。